まわり地蔵

江戸時代のお話です。

利根川は昔水量も多く洪水を起こす暴れ川で

“坂東太郎”と言われていました。

ある日江戸のお坊様がこの地域にお越しになり

田畑の洪水被害と農民の惨状を嘆き安寧を

祈ってくださいました。

江戸浅草に戻られたお坊様は

裕福な商人に寄付をお願いし

地蔵職人にお地蔵様を製作してもらいました。

お坊様はお地蔵様を入れる箱に紐をつけ

背負って当地に運んでくださいました。

再度洪水が起こりお坊様は人柱となり

流されてお亡くなりになりました。

村人たちは残ったお地蔵様を

お坊様の“慈悲のお心”と思い

村人の家々を背負って回る

まわり地蔵となりました。

田舎庵にもお正月から

お地蔵様をお迎えしお線香やお茶をお供えし

地域の安寧に感謝しました。

数日してから次の家へ背負って運びました。

270年もの長い間続いている羽生市本川俣

の伝統です。

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